日産「キューブ」、「ノート」に特別仕様車「KAGAYAKI Edition」登場!
日産ノート 15S Vパッケージ(CVT)/15RX(CVT)【短評】
日産には、デザイン方程式が存在します。
【グッドデザイン】日産 ノート …おでんの卵
日産・ノート:細かい部分の仕上がりで不満はあるが、
■[環境負荷]=[人口]×[豊かさ]×[技術]
これは、スタンフォード大学ポール・リアリヒ教授が、人口爆発の論文で使った方程式 。人工が増えれば増えるほど、そして我々の生活が豊かになればなるほど、環境負荷が乗算でもって大きくなります。それを技術革新により低減していく必要があるとする公式です。
アメリカ人はネパール人の250人分の[環境負荷]を生み、日本はインドよりも大きな[環境負荷]を生んでいるそうです。この問題は、メーカーだけのものとして捉えるのではなくて、我々一人一人が、少しずつ[環境負荷]を減らす努力をしていく必要があると言えます。
これと似たような方程式は、実は自動車メーカーでも使われています。しかし自動車メーカーのそれは、メーカーに莫大な利益をもたらす「金の卵」なわけですから、わざわざ他社に真似されるようなリスクを負ってまで公開する必要はないと言えます。だから、抽象的なコンセプトくらいしか一般には公開されていません。
しかし日産の場合は、市販されている車のデザインを解析する事で、その公式を導き出す事ができるのです。
■NISSAN = SHIFT*K・G
これは、日産がカルロス・ゴーン×中村史郎体制になって以降、用いられてきた公式です。「SHIFT」が示すのは、車種ごとのキャラクター。「定数K」と「変数G」が掛け合わされることで、日産のデザイン・アイデンティティーを確固たるものにし、車種ごとに「SHIFT」を設定できることが、日産のデザインにフレキシビリティーを与えています。
しかし、この方程式には、欠点がありました。
それは、いすゞ・ビークロス との対比で明らかとなったのです。結局どの日産車のデザインも、ビークロスを超えられていないという事実に、やがて気付く事となりました。
そこで日産は、ある時期から、この方程式に見切りをつけ、変更を加える事にしました。それが以下の公式です。
■NISSAN=SHIFT*N・G
この方程式では、定数KがNに変更されています。変更点が一箇所だけだったので、日産の方程式に変更が加えられた事に気付いた人は、少なかったのではないでしょうか。
くりりとした、つぶらな瞳。どこを向いているのかが分からない、挙動不審で外向きかげんの目線。人をこばかにしたような、おとぼけキャラ。今の日産デザインの、ビジュアル的核心を表す公式です。中には、これがはまってしまった人もいるのでしょう。
しかしこの方程式も、そろそろ捨て去るべき時期に来ているのです。
なぜなら、日産の「洗練されたイメージ」は、車のデザインに因るものではなくて、広告代理店がつくりあげた「広告イメージ」という、バーチャルな世界がもたらした「想像妊娠」であった事に、多くの人が気付いてしまったからです。
そしてこの方程式の使用が、日産のデザインを怠惰で退屈なものにしている事も事実です。昔、徳さんが言っていた、「ちょちょいのチョイ車」と呼ぶべき類のものが、いとも簡単に出来上がってしまうのです。この方程式は、方程式が方程式だけに、どんな変数を掛け合わせても、「かっこ良い」路線の車には仕上がらないという致命的欠陥をも内包しています。「技術の日産」の頃を象徴していた一連のスポーツカー群には、不向きな方程式なのです。
過去に日産は、デザインでしくじり、ルノーの軍門に入る事となりました。そしてデザインと広告の力によって劇的な復活を遂げ、また今、デザインで躓いています。日産は、日産が復活を果たした時期と今とでは、消費者を取り巻く情勢が変わってきているという事実に、気付く必要があります。
ほのぼのとしたテレビCMの裏側にある、消費者金融の恐ろしい実態。詐欺商法。インサイダー取引。政治と企業の癒着問題。数多くの不祥事を見せられることで、国民の広告に対する審美眼が向上し、警戒心も高まってきているのです。だから、あの頃のやり方は、今はもう通用しません。日産は、今度は自身のデザインの力のみによって、真の復活を果たさなければならないのです。
しかしそのデザインは、細心の注意をもって行われる必要があります。公式に頼りテクニックを過信するものは、自らの技により自身の首を絞める事になります。テクニックは、その場しのぎにしかなりません。
その注意を怠った時、「変数」を間違えるものさえ現れるでしょう。
・・・日産ノートのスタイリング。あなたはどう思われますか?投票に参加して、ノートのデザインを評価して下さい。
(選択肢を選んでから投票ボタンをクリック、訂正・複数回投票はできません)
自動車・批判・批評・評価・評論テーマ:日産 - ジャンル:車・バイク
2007.06.17 | 日産 |
トラックバック(0) | コメント(0) |
トラックバックURL↓
http://japancardesign.blog59.fc2.com/tb.php/104-d81fd0d9







