トヨタ、ミニバン「ヴォクシー」「ノア」をフルモデルチェンジ
5ナンバーミニバン「トヨタ・ノア/ヴォクシー」がフルモデルチェンジ
世界最強の自動車メーカー、トヨタ自動車の強さの秘密はどこにあるのでしょうか。
【トヨタ ヴォクシー/ノア 新型発表】強調したのは“ハコデザイン”
トヨタがヴォクシーとノアをフルモデルチェンジ
トヨタの強さの秘密は、目標を明確化する問題認識能力と、その役務遂行能力にあると考えます。
つまり、克服すべき課題を素早く見つけ、それを目標化し、あとは猛烈な勢いでひたすら機械的に改善していく。ゴールを見つけたら脇目をふらずに、ただひたすら努力し、行動し、まい進する。
その一途でひたむきな姿は、昨年引退したF1パイロット、ミハエル・シューマッハ のようでもあります。
彼のドライビングは、正確無比でクレバーでした。ミスをしないがゆえに「F1ターミネーター」だと言われ、強すぎるがゆえにレースの面白さをスポイルしていると評された事もあります。冷血で人間味に欠け、ファンの事を大事にしないと言われた事もありました。
しかし、それがレースである以上、勝つ為に手段を選ばずゴールに向かって突き進み、そして必ず結果を残すその姿は、賞賛されるべきものであったと言えるでしょう。彼の目標はレースで勝つ事の一点に絞られていました。レースのためには、ファンサービスをすることよりもコンセントレーションを高める事の方が優先されました。
だから、疑惑の行為があったとされる件についても、ある程度理解する事ができます。セナとプロストの時代にも、そういう問題はありました。プロにとっては数字こそが富を生み出す源であり、結果こそが全てです。そういう意味で、やはりシューマッハはF1ターミネーターであったと言うことができるでしょう。
自動車界のターミネーターの目標も、勝負に勝つ事、この一点に絞られます。勝負に勝つとは、世界シェアで一位を取る事であり、日本のマーケットにおいても、圧倒的なまでのシェアを築き上げる事です。そのためには、幅広い層をターゲットにし、多様な種類の車をマーケットに送り込んで、消費者に購入してもらう事が求められます。
そしてその野望を達成するため、現代の2007年に送り込んできた究極のリーサル・ウェポンが、2代目ヴォクシー 。
ヴォクシーのスタイリングは、他車の追随を全く許さない異次元のレベルにあると言う事ができます。ここまで目的を遂行するために、ストイックであろうとしたデザインは、そうはないでしょう。
ヴォクシーのミッションは、ターゲットに峻別される事。この一点に絞られていました。すなわち、ごくわずかにでも美意識を有する層から完全にスルーされる事。これこそが、ヴォクシーに課せられた唯一無二のミッションであったのです。そしてターミネーターは、それを完全にやってのけたのです。
だから、ヴォクシーの前では全てがかすんで見えます。トヨタのヒエラルキー政策に比べれば、日産のそれは、なんと生ぬるく慈悲深いものであったでしょうか。ホンダのそれは中途半端で、まるで幼稚園児のオママゴトのようです。
ターミネーターの強さの秘密は、手段と方法を選ばず、徹底して職務を遂行することにあります。たとえ樹木をなぎ倒そうが、通行人に被害が及ぼうが関係ありません。そこには強靭な神経と、不屈の精神も宿ります。
それがフェアでないと言われようが、スポーツマンシップに劣ると言われようが、非道徳だと言われようが、そんな批判には耳を貸しません。それが契約であり、ターミネーターと契約を結ぼうとする人がそこに存在する以上、だれもこの状況を変える事は出来ないのです。
そういう意味では、トヨタF1チームに在籍する弟のラルフ・シューマッハ は、ミハエルに比べれば勝利への執念が劣っていると言わざるをえません。
ただ、普通の人であるならば、スポーツマンシップに劣る行為をした際には、記者会見の席で後ろめたさを感じ、それが表情にも表れたりするところなのです。しかし、ターミネーターにとっては、そんな事はどうでも良いことなのでしょう。いや、そんな事を考えていては、レースに勝てないのです。彼にとっては勝つことが全てであり、勝利こそが正義なのです。
しかし私は、憶えています。
ターミネーターが溶鉱炉に身を投じる際に、サムアップした姿を。
シューマッハがセナに並ぶ41勝目をあげたとき、記者会見で見せた本物の涙を。
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自動車・批判・批評・評価・評論テーマ:新車・ニューモデル - ジャンル:車・バイク
2007.07.01 | トヨタ |
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