楽しいドライブになるはずの、日曜でした。
いや、楽しいドライブの日曜であるべきだったのです。
先日、ドライブに出掛けました。
夏のドライブと言えば、忘れてならないのがサングラス、日焼け防止クリーム、水。そして、財布。
財布があれば、とりあえず給油をする事が出来ます。
ただ私の場合は、speedpassを持っているので、財布がなくても給油をする事ができます。
スピードパスというのは、エッソ、モービル、ゼネラル系のガソリンスタンドで使う事のできるキーホルダー。それ自体がクレジット・カードの代わりになり、割引サービスもつきます。盗難補償も自動でつくので、これは結構使える。最近その事に気がつきました。
昔は、日曜日に給油すると、「ティッシュペーパーを5箱サービス」というようなことを行っているガソリンスタンドが多かったように記憶しています。しかしそれはやがて、ガソリンスタンド間の過剰なサービス競争を招く事となりました。
そこで、不要なサービスが省かれ、自分でガソリン を給油するセルフサービス店 が台頭することとなりました。セルフサービス店の登場時は、フルサービス店より数円安かったものですが、最近は価格差のないフルサービス店も見かけます。
さらに言うと、最近はGS同士のガソリン価格の差もあまりないように感じています。昔は、都内のGSより、埼玉のGSの方が圧倒的に安かったのですが。
だから、ドライブに出掛ける際は、近所のお徳店でガソリンを満タンにしてからと言うよりは、ガソリンが少なくなってきたらその都度都合の良いGSで給油するというスタイルを私は選択しています。これは、消費者にとってもGSにとっても良い事でしょう。ガソリンは、メーカー間の品質の違いが非常に少ない商品です。だから、消費者にとってのもっぱらの関心事は、その価格面です。だから、あの店で入れたから値段で得をした損をしたと一喜一憂するよりは、均一価格に近い販売スタイルをとられる方が、精神衛生上好ましいように思っています。
先日ドライブした際、、給油メーターの警告灯が点灯しました。
その時私は、自分が選択のステージに立たされている事に気づきました。このまま、給油を先延ばしにするか。それとも、FUEL警告灯が点灯してしばらく時が経過している事に起因する、ガス欠立ち往生&大迷惑という可能性をつぶして、不安に怯える事のない休日のドライブを楽しむか。
私は、後者を選択しました。
もともと私は、ギャンブラーではないのです。
いや、正確に言うならば、翌週以降もお盆まで右肩上がりにガソリン価格は上がり続けるだろうという方に、賭けたのです。その週は、リッター149円でした。もちろんハイオクです。高いとは思いましたが、その時の私は、そうするしかなかったのです。だから適当なGSで給油する事にしました。
そのGSは、セルフサービスのスタンドでした。私は、慣れた手つきで給油作業を開始しました。もう少し詳しく言うと、給油作業は慣れたものだったのですが、speedpassを使うのは、それが初めてでした。だから、スピードパスを機械にをかざせば、それ自体で決済が完了し、サインも不要であるという仕組みを、その時はまだ理解していませんでした。だから、その点でちょっとまごつきました。
ハイオク・ガソリンが、ガソリンタンクに満たされていく様を、リアルタイムで克明に表示する給油メータ。
20リットル、30リットル。
まだまだ。
40リットル、50リットル。
まだいける。
60リットル、65リットル。67リットル。
私は、そこからは、注意深くガソリンを流し込んでいきました。フュエールキャップの直下まで、タンクをお腹いっぱいに満たしてあげる必要があったのです。それが、ガソリン価格高騰のあおりをうけた庶民がとれる、精一杯の行動でした。
最終給油量、68.66リットル。
給油ノズルを元の位置に戻すと、クレジットカードのレシートが、ジー、ジーという音を伴って出てきました。
その金額を見て、私は驚きました。な、な、なんと、10,230円!!!
とうとう、大台を超えてしまったのです。念のために言いますと、1,023円ではないです。一万二百三十円。
高すぎです。どう考えても、高すぎ。最近のガソリン価格は。
ガス給油と言えば、一回あたり5,000円前後というのが、世の中の常識というものです。給油ノット・イコール福沢諭吉。一万円を大きく割り込むのが当たり前。誰に聞いたってそうでしょう。
ただ正直に言うと、これまでも、8000円台、9000円台というのがあった事は事実です。その時も高いなとは思っていました。しかしその時は、ハイオク利用者としての見栄とプライドが、私の太っ腹な精神を支えていたのです。
しかし今度のことは、これが初体験でした。だから、この抑えきれない気持ちを誰かに伝えたくて、今こうしてブログに記事をしたためています。
私はこのやるせない怒りの矛先を、誰に向けるべきかと考えました。
その元凶は、私の所有するこのガスガズラー にあるのか?
いや、それは違う。明白に違う。何故なら、今までこんな事は、決してなかった。
リッターあたり53.8円のガソリン税+消費税という、税の二重負担をドライバーに課す日本政府にその責任の一端があるのです。租税特別措置法 の期限を勝手に延長して、ガソリン税を2倍にする措置がとられ続けているのが今のガソリン税です。政府がそんな事をしていなければ、今回の給油で大台の一万円を超える事はなかったのです。
しかし、日本の揮発油税はそれほど高くなく、ヨーロッパのガソリン価格の方がもっと高いという話があります。その一方で、日本の自動車の税負担は国際的に見て高くないという説は間違っている という説もあります。これは高速道路の利用料金や、その他の税負担と合せて考えなければならないテーマでしょう。だからこの件は、他に譲るとします。
そこで私が、怒りの矛先を向けるべき本命と考えているのが、海外の石油元売会社。
なかでも、 世界最大の利益を上げる巨大メジャー、米エクソンモービル 。彼らは特に許せません。
この石油価格の高騰問題が、円高問題や、株価の問題、異常気象問題と根本的に違うのは、その事によって国民がメリットを享受する要素が何もなく、石油の価格弾力性 が小さい点にあります。為替の問題であれば、円高になって得をする要素と、損をする要素があります。国全体として考えた時に、円高過ぎても困るし、円安過ぎても困る。だからいつも、適正値に収まろうとします。
天気の場合も、毎日晴れであれば気分は良いですが、雨も適量降ってくれないと、問題となります。水不足は大変な問題ですが、その一方でその事によって潤う業界もあます。その事で我々がメリットを受ける事もあります。それらが微妙なバランスの中で成り立ち、正常値で拮抗するのがこの世の中です。
それなのに彼らは、他人の足元を見て、一方的にアコギな商売を行っているのです。天候や事故などの、供給側のやむなき事情があって値段が高騰するのならしようがない事ですが、投機的な要素によって石油価格が高騰するのです。
そして石油は、国家にとって自動車所有者にとって絶対に欠くことのできない必需品であるにもかかわらず、それに対して講じることのできる防御手段を我々が何ら持たず、値段が上がれば黙ってそれに従うしかないのです。つまり我々は、石油の奴隷であるのです。
実際、米エクソンモービルのような会社は、石油の値段が上がれば上がるほど、大儲けとなります。不覚にも私は、今回speedpassを使って彼らの利益を増額させることに、貢献してしまいました。そんな世の中の仕組みだから、エクソンモービルは、米経済誌フォーチュン番付最上位の常連 。
そもそも、「うちのガソリンスタンドは、供給元が先物取引で安くガソリンを仕入れてくれましたから、皆様にガソリンを安くジャンジャン提供できます」。なんて、気前の良い事を言ってくれたガソリンスタンドが、未だかつて存在したでしょうか?どの系列のGSも、結局地域内で同じような価格になるのです。
そこが、他の小売業と石油の小売の違うところです。だったら、石油は固定価格にしてしまえば良いのです。世界的に。そもそも、石油を自由取引のフィールドにのせて、腹の探り合いをするから、石油がより危険な存在となってしまうのです。石油が利権が渦巻く引火物であるからこそ、これまでにない取り組みも考えてみる必要があるのです。
そういう意味では、今後の日本の油田開発に期待をしたいところです。東シナ海の日中双方海域には、多くの資源が眠っているとされています。日本が春暁ガス田 に及び腰になるその真意はよくわかりません。しかし、日本には世界一の掘削技術があります。その技術を、なんとか活かしてもらいたいものです。そうでないと、近い将来、ガソリン価格がリッター200円になる日が来ないとも限りません。
しかし実の所、私は予知に優れているタイプではありません。だから、テキトーな事を言うのは、今日はこの位にしておきます。
今週ハイオクガソリンは、リッター143円でした。
自動車・批判・批評・評価・評論テーマ:ガソリンスタンド - ジャンル:車・バイク
2007.07.22 | 次世代自動車 |
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