アルファード&ヴェルファイア登場
製品企画チーフエンジニア・インタビュー
トヨタからヴェルファイア が発表されました。
ヴェルファイアを見ると、5年前のあの日の出来事を思い出します。
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トヨタ・アルファード240S(FF/CVT)/ヴェルファイア3.5Z“Gエディション”(FF/6AT)【試乗速報】
当時、私の部署には、ちょっと変わった上司がいました。
私の部署に配属されてきた当初は、ただの調子の良い「関西オヤジ」だと思っていたのです。仕事をしない彼を拒絶する気持ちが、私の中にはありました。いてもいなくても同じ存在だと思っていたのです。だから、ただ黙って判子を押してくれればいいんだよと、心の中では思っていました。
しかし彼には、他人が真似できない特技があったのです。
ある日、携帯電話が鳴りました。
彼は、ベルトに装着したビニール製のホルダーから携帯電話を無造作に取り出し、階全体に響き渡るかのようなハイテンションボイスで話し始めました。
「×△■、●△、鈴火□熱●△・・・・・」
紛れもなくそれは、中国語でした。誰もが仕事の手を休め、彼の会話に耳を澄ませました。彼の話す言葉は、時折日本語のチャンポンとなっています。その事から、電話越しの相手が、日本語を少しだけ話せる中国人である事が分かりました。彼は、この数分間の国際電話を、会話に詰まる事無く、余裕を持って終了させました。そこには、ある種の貫禄がありました。
電話が終わると、彼の元へ皆が集まりました。ある者は、ため息まじりに「部長の中国語、すごいですね」と言いました。ある者は、「今度の中国出張の際には、私も是非お供させて下さい」と熱く語りました。またある者は、「どうしたら、部長のように流暢な中国語が話せるのですか」と尋ねました。この日から、彼は一目置かれる存在となったのです。たった一本の電話が、彼を変えたのです。いや、周りの目が変わったのです。
そんな彼が、ある日、中国へ出張する事となりました。
当事は、中国のウィルス問題が騒がれていた時期です。私は、「中国行き」を志願したりはしませんでした。私はただ、部長の無事を祈りました。

一週間後、部長は無事に帰国しました。
その手には、たくさんのおみやげがありました。彼は普段、厳格な人でもあったのですが、そんな気配りだけは忘れないのです。彼は満面の笑みで、
「何でも好きなの、選んでや」
と言いました。彼の手には、10枚くらいのDVDがありました。私は、戸惑いました。なぜなら、50cm離れた所から見ても、そのDVDが違法コピー商品である事が分かったからです。パッケージは、ハードケースに入っておらず、印刷面のマットな感じは、それが偽物であることを物語っていました。
ちょっと言いにくいなとは思ったのですが、私は「遠慮しておきます」と、答えました。なぜなら、偽物は所有したくないし、購入したくないし、もらいたくもないからです。
しかし、それを言い終えた瞬間に、「しまった」と思いました。周りの空気が、一瞬凍りついた事を感じ取ったからです。
私は慌てて、「こ、これ、一枚いくら位だったんですか?」と尋ねました。
部長は、「そやね〜、日本円で100円くらいやったね〜」と、答えました。
それらの商品は、闇で売られているのではなくて、堂々と普通のお店で売られている物なのだそうです。そして、海賊版 が海賊版価格で売られることは、良心的な事であり、逆に正規版を探しだす方が難しい。だから、海賊版というよりはレプリカなのであって、これはある意味、昔の日本車のような存在である。文明が発展していく過程での必要悪なのだと、彼は言いました。
私は、やむなく、その中から一枚のDVDを選び出しました。そして、すごすごと自分の席へと戻りました。
家に帰ると、早速DVDプレーヤーで再生してみました。ちょっと批判的な事を言ってみたりしつつも、ワクワクしている自分がそこにいた事も事実です。しかし、DVDは再生されません。この個体は、壊れているのだろうか?やはり、そこは中国製という事なのか?
次にパソコンで再生してみました。すると、今度はちゃんと写りました。そのまま、映画を最後まで見る事ができました。パソコン用の小さい画面での鑑賞ではありましたが、映画自体は楽しめました。
しかし。
一体、それがなんだと言うのでしょう。
私は0円で、本来数千円の価値のあるものを手に入れたのです。しかし結果的には、その事で「罪人」となってしまったのです。私は、偽ブランド商品をありがたがって購入する人々と同類となってしまったのです。他人の著作物や権利を侵害することは、文明人として最低の行為だと思っているにもかかわらず、それらの人を肯定するかのような行動をしてしまったのです。
中には、そういう行為を肯定する人もいるのでしょう。コピー大好き。パクリ大好き。なんちゃって商品、大好きというような。私には、全くもって信じられません。しかし、そういう人がいることは事実。では人々を、そういう行為に駆り立てるものとは、一体何なのか。
おそらくそれは、「見栄」や、「虚栄心」、そして「金」なのでしょう。人よりも安い投資金額で、利益を得たい。他人から羨ましく見られたい。良く思われたい。自己満足を得たい。ブランドっぽいものに、あやかりたい。そう思うから、コピー品だという事に半分気づきつつも、あえてだまされて購入してしまう。コピー品の購入がご法度だとしても、だまされた場合は自分は被害者であり、その場合には何の罪にもならない。この安さは、怪しいとは思うけれど、まあ、いいか。えい、買ってしまえと。たとえ偽物であったとしても、損害額としては、大したものではない。そう思って購入する人もいるのでしょう。しかし本当は、「無知」や、「無関心」も、一つの罪なのです。知りませんでしたでは済まされない事も、この世の中にはあるのです。
私は、これだけは断言することができます。コピー商品を購入する事は、辞めておいた方が良いのです。なぜなら、一生消えない十字架を背負う事となってしまうからです。
私の場合は、純粋に良好な人間関係を持続させたいと願ったことによって、この結果が訪れた事は事実です。私は決して、コピー商品が欲しかったわけではありません。それどころか、憎んでさえいました。しかし、考えてみれば、コピー商品を造る企業側の場合も、その事情は同じだったりするのかもしれません。自分は、このようなコピー商品は造りたくない。倫理に反する商行為はしたくない。コピー商品を作ることは最低だ。最悪だ。オリジナル性で勝負したい。そう思っている人も、中にはいるのでしょう。しかし彼らは、企業の枠組みの中で生き延びるために、苦渋の選択を迫られているのです。
また、リスクをとって新しい事にチャレンジするよりも、二番煎じで楽してクリーンヒットを狙いたいと思う、企画サイドの気持ちも分かります。しかし、他人のものを盗む事は、やはり最低の行為なのです。だから、一定の則を越えることは、決して許されません。特に、先進国である事を自認し、一等国を目指す国においてはそうです。後から、どんな理由をつけても、理論武装をし、かっこいい事を言ってみてもダメなのです。
だから私は、あの時、はっきりとNOを言うべきだった。
そうすれば、余計な十字架を背負わずに済んだのです。彼もそれ以降、コピー商品を購入し、他人にばらまくという蛮行を辞めたかもしれないのです。
結局のところ、我々消費者には、コピー商品許すまじという断固たる意志が必要なのです。卵が先か鶏が先か、という議論もありますが、違法コピー企業の跋扈は、それを購入する消費者の存在無しには成立しません。いかに違法コピー企業が乱立しようとも、違法コピー企業が儲かっても、消費者のモラルが高ければ、それらの行為を食い止める事ができるのです。
今の中国を「素晴らしい国家だ」と言える人は、おそらくいないでしょう。
それは、中国がコピー国家であるからです。そのモラルのなさが、中国の歪みを形成しているのです。資本主義は、コピー製品が排された時に、初めてその素晴らしい機能を発揮し始めます。だから、この世の中は、オリジナル性で勝負する企業が、正当に評価されるものでなければならないのです。
今、企業には、より高いモラルが求められています。とりわけ日本の、いや、世界に冠たる超優良企業には、最高度のモラルが必要です。真の王者になるためには、それに相応しい振る舞いが必要です。売上額が世界一であっても、世の中のためになる慈善事業をたくさんしたとしても、その一方で、ジャイアンのごとく他人のものを横取りし、それを自分のものであるかのように振舞うのだとすれば、周りから尊敬を集められるはずなどありません。
実のところ、彼はまだ真の王者ではないのです。
では、裸の王様か?
いいえ、
ヴァイキングです。
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自動車・批判・批評・評価・評論テーマ:トヨタ(TOYOTA) - ジャンル:車・バイク
2008.05.25 | トヨタ |
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つまり…
あなたに中国のおみやげを買ってきてくれた親切な上司、そして真似がいけないこともよくわかりました。
ヴェルファイアのについてのデザインの評価についての評論はどこへ…
あなたの意見を拝見するためにこのサイトへきました。
人の意見を聞く前にあなたがヴェルファイアについてのデザインを評価してください。
2008.05.31 22:06 URL | T #- [ 編集 ]
ヴェルファイアの左テールランプ下部には、デザインを参考にさせてもらった他車に敬意を表する意味で、銀メッキのプレートにその名前が刻まれています。
「デザイン面では、不本意ながらもライバル他社の△△をかなり真似させてもらいました」と、ヴェルファイアの開発者は、照れながらインタビューに答えた。
そんな事って、あるでしょうか?
そんな事をする必要はありません。実際にそんなことは起きません。
全てを語る必要はないし、全ては語らない方が良いのです。
だから私も、全ては語りません。
ヴェルファイアを見て感じるものがあったから、「トヨタは王道を歩むべきだ。独自性を追求するべきだ。そのためには、消費者も易きに流れずに、モラルを持つ事が必要である。そうしたら、トヨタ車は必然的にもっと素晴らしくなる」という主張を行ったのです。
ヴェルファイアに関しては、それだけで十分ではないですか。
2008.06.03 21:21 URL | 武車小路 #.gblnIXQ [ 編集 ]
ああ、こんな不快な気持ちになったのは久しぶりだ。
いえ、クルマを見てではありませんよ?
哲学(笑)なら仕方ありませんからね。
2008.06.27 19:28 URL | aa #- [ 編集 ]
該当する車を所有するオーナーさんや、関係者の方々の気持ちを考えるとき、私の心も大きく揺れるのです。
しかし、文字情報を読むかどうかは、読み手の選択の自由に委ねられています。最後まで読むかどうかという判断をするのは、結局本人なのです。
その点、車を購入しようとしまいと、好むと好まざるとにかかわらず、道を歩けば車のデザインという「イメージ」を見せ付けられてしまう我々には、不快なものを拒む自由がありません。その不完全なイメージ体は、我々の脳の中に残り、居座り続け、更には新たな間違いを生む病原体となるのです。
だから、自動車メーカーには、社会的責任が求められます。消費者の、「良くないデザインの車は購入しない」という行動だけでは、不足するのです。だから、誰かが言わなければならない。プロテストをしなければならない。たとえそれが、大きな苦痛を伴うとしても。困難な道程になるとしても。
私が筆を置ける日が来るのは、当分先の事になりそうです。
2008.07.05 20:58 URL | 武車小路 #wTj9TLTI [ 編集 ]
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