スカイライン・クーペ

スカイライン・クーペ 私が日本車メーカーにデザインの改善を願うのは、主に大衆車とスポーツカー。

とりわけスポーツカーに関しては譲れません。

そもそもスポーツカーは、公道を走る上では不必要なまでの高性能をそのボディーに詰め込んだ車であって、単純な移動手段以上の目的をもった存在です。そして時には、そんな素晴らしい車を操ってしまう自分に自己陶酔するための道具であったりもします。

運転を終え、駐車場を後にする時に振り返って愛車を見る。ん〜かっこいい。そして、そんな車を操っている自分もまたかっこい。そんな事をふと思ったりする瞬間もまた至福のひとときです。そして我々は、このスポーツカーという存在に対し、時として理不尽なまでに多くを期待したりもします。

スポーツカーには華やかさが必要だという意見もありますが、必ずしも派手である必要はありません。「羊の皮を被った狼」的な地味なスポーツカーも魅力的だと思いますし、旧車のかっこ良さもわかります。むしろ、派手な車は敬遠したいという人の方が、謙譲の美徳を心得る日本では多かったりするのかもしれません。

地味でも派手でも良いですが、いずれにしてもデザイン的に満足のいくものである事は、購入に際しての非常に重要な条件である事は間違いなく、そしてそんな事は車メーカーの方も百も承知なはずです。そして、メーカーの威信とプライドにかけて取り組むべきものが、スポーツカーのデザインだと思います。ライバル車とは、走り出す前に既に勝負が始まっています。そして走り出す前に勝負はついています。

時には自動車メーカーのセンスが消費者のそれよりも先行しすぎて、市場に受けいられないケースもあるかもしれません。絵画等の美術品に関しては、その価値が認められ高値がつくようになるのは、その作家達の死後暫く時間が経ってからだという史実もあります。歴史もデザインも、ある程度の時間の経過を待たないと、その価値に対する冷静で正確な判断はくだせないのかもしれません。

現行スカイラインの発売は2001年。2ドアクーペが発売されたのは2003年から。現行スカイラインがスポーツカーかスポーティーカーかという議論はあるかもしれませんが、ここでは大きなくくりとしてのスポーツカーと考えたいと思います。4ドアモデルの方は、発売時も、発売から数年が経過した今も、残念ながら私の感性に響くものはありませんが、Zに近いボディ・デザインの350GTクーペはなかなか魅力的に写ります。

スポーツカー的なエロチシズムをも漂わせる、魅惑的な全体のフォルムと、スカイラインらしさを現代風に上手くアレンジした、リアのコンビネーションランプ。日産らしく細部まで緻密に計算されたエクステリアとインテリアのデザイン。これらはなかなか素晴らしいと思わせます。

しかし、この車を印象づけている最大のものは、この特徴的な縦型のヘッドランプです。このカモノハシルックとでも言うべきフロントのデザインは、一体いかがなものか。何故にこのヘッドランプでなければならないのか。

日産のDNAを受け継ぐべきスカイラインの顔が、このデザインだと言うのは、私はどうしても納得できません。 マイナーチェンジで多少良くなった印象はありますが、依然カモノハシフェイスである事に変わりはないのです。逆に言えば、このフロントのデザインさえ改善されれば、かなり良いとも言えます。デザインに力を入れている日産だからこそ期待もしますし、スカイラインはもっと良くなってしかるべき車だと思っています。

またスカイラインは、車格、駆動レイアウト等を考えると、仮想ライバルとしてのBMWをかなり意識していると思われます。では隣り同士で並んだ時に、かっこよいのは果たしてどちらなのか・・・。スカイライン・クーペを街で見かけるたびに、そんな事を考えてしまいます。

・・・日産スカイライン・クーペのスタイリング。あなたはどう思われますか?投票に参加して、スカイライン・クーペのデザインを評価して下さい。

選択肢を選んでから投票ボタンをクリック、訂正・複数回投票はできません)

質問 NISSANスカイライン・クーペのフロント・マスクのデザインを評価して下さい
非常に良い
まあまあ
普通
良くない


自動車・批判・批評・評価・評論テーマ:新車・ニューモデル - ジャンル:車・バイク
2006.04.03 | 日産 | トラックバック(0) | コメント(0) |












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://japancardesign.blog59.fc2.com/tb.php/13-c23b6df0