機能美に優れたデザインの製品は良いですよね。
例えば、名刺入れ。機能美に優れた名刺入れとはどういうものか。それは、名刺をスムーズに取り出す事が出来るデザインの名刺入れです。皮製だとしたら、マチの処理が良く出来ていて、名刺を取り出すときに、両サイドが引っかからない物。マチの両サイドの皮の処理に、折り返しがあるタイプだとすれば、折り返しの縫い目の位置が奥の方にあれば、名刺を取り出す際に、その部分が名刺の角に引っかかったりしません。
こういう物を所有すると、ささやかではありますが、幸せな気分になれます。
このような、ユーザーの使い勝手を細かい所まで考えた製品造りというのは、元来日本プロダクトの得意な領域です。ところが、装飾的趣向に振ったデザインというのは、ヨーロッパ・ブランドの方に一日の長があります。植民地からの搾取による贅沢によって創りあげられたヨーロピアン・デザインは、贅を尽くすという事においては、日本人の感覚にはマネの出来ない所があります。ところがそれを、イタリア車のデザインの上辺だけを真似てみたりして、結果どうしようもないデザインの車になってしまった日本車は、過去にいくつもありました。
ところが、世の中には、それ以外のジャンルのデザイン、その以外の目的を持ったデザイン、というものも存在するようです。
それは、マネで無い事を主張する為のデザイン。
車で言えば、アルファード。あのフロントのヘッドランプ周りの、ゴチャゴチャしたデザインは、一体何を意図したものなのでしょう。どのような意思を持ってすれば、このようなデザインになるのでしょうか?
答えはこうです。エルグランド的なカッコ良さを求め、且つエルグランドとは違いますという言い訳を折り込めば、こんな感じになるのです。そして、マネでない事を言い訳していることが丸わかりなのです。まことに滑稽ではありませんか。このようなアイデンティティーの無いデザインの車が、トヨタの最上級バンとは。アルファードには、もっと毅然たる姿を持って欲しいと願います。
日本の広告代理店は、特色の無い商品を売る時には、有名タレントのマン・パワーを使う傾向があるように思います。その商品自体に特徴があり光輝いていれば、タレントは不要でむしろ邪魔です。だから、そういう商品は要注意。アルファードの場合はジャン・レノでした・・・。
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自動車・批判・批評・評価・評論テーマ:ひとりごと - ジャンル:車・バイク
2006.05.24 | トヨタ |
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