ウイングロード

ウイングロード 中村史郎氏就任以降の日産デザインは、右肩上がりにどんどん良くなっていくのではないかと期待する部分もありました。

ところが、それは幻想に過ぎなかったようです。

思うに、良いデザインの車を造るためには、少なくとも3人のセンスある人材が必要だと思います。 一人は、デザイナー。もう一人がデザイン・ディレクター。そして、最後の一人がジャッジメント役。

カエルは水から茹でれば、外に逃げ出す事を忘れ、茹で上がってしまうと聞きます。そして、スーブーな女房も3日で慣れると言います。この慣れ、見慣れてしまう事が、デザインを行う上で一番厄介な代物です。優れたデザイン・センスを持った人でも、そのプロジェクトにどっぷりつかってしまうと、やがて、そのデザインが良いのか悪いのかが判らなくなってしまうのです。以前TVで放送していましたが、中村史郎氏は、車種ごとに、細かいディテール部分のデザインまで、突っ込んで指示を出しているそうです。これはマスコミ向けのPR戦略で、本当はそうではないのかもしれませんが、もし本当にそうしているのだとしたら、それは完全に間違いだと言えます。

自分のファッション・センスを最高だと思っている人は、世の中にたくさんいるでしょう。でもどうでしょう。10年前の自分の写真を見た時、やっぱり最高のセンスでしたか?仮に、10年前の写真がダサくなかったとしても、今の自分のセンスの方が優れているのではないですか?

自分は最高に字を書くのがうまいと思っている人も、数多くいるに違いありません。では、10年前に自分が書いた字を今見て、最高でしたか?それなりのレベルに過ぎなかったのではないですか?仮に上手かったとしても、今の自分の方が、更に上手く書けるのではないでしょうか?

このように考えると、良いデザインの車を造るためには、中村氏のようにセンスのある人が、もう一人必要だという結論に至ります。冷静な目で、あがった物に対して客観的にジャッジする、判断役。これは、デザインのデの字も知らない役員では務まりません。そこにもデザイン・センスに優れた人材が必要なのです。そして、この体制が築けない限りは、日産のデザインは今以上に良くはならないという事を意味します。

まあ、もっとも、ウイングロードのような車を買う人は、他の理由で買っているのでしょうから、エクステリア・デザインなんていうものはどうでも良いのでしょう。車なんて下駄程度にしか思っていません。ボディーが傷付こうが、何しようが、何も気にならないタイプなのです。だからテレビ・コマーシャルで、下からのアングルでしか表現できないようなデザインの車でも良しとするのでしょう。ファミレスの駐車場に車を留める時は、こういう車の横は避けるようにしなければなりません。

以前借りていた駐車場は、横の車が、旧ウイングロードでした。駐車場の横幅が狭かったという事もあって、何度も何度も何度もドアをぶつけられました。塗装代の見積書を持っていったら、妥当な金額を払ってくれたので善しとしますが。

そのウイングロードの所有者は、とても良い人でした。ただ、車なんて、彼の人生の比重の内の、百万分の一も占めていないのです。

・・・日産ウイングロードのスタイリング。あなたはどう思われますか?投票に参加してウイングロードのデザインを評価して下さい。

選択肢を選んでから投票ボタンをクリック、訂正・複数回投票はできません)

質問 NISSANウイングロードのエクステリア・デザインを評価して下さい
とても良い
まあまあ
普通
まだまだ


自動車・批判・批評・評価・評論テーマ: - ジャンル:車・バイク
2006.05.26 | 日産 | トラックバック(0) | コメント(2) |

あまりに可笑しいので・・・。
言いますが、決め付けは良くないよ。

「まあ、もっとも、ウイングロードのような車を買う人は、他の理由で買っているのでしょうから、エクステリア・デザインなんていうものはどうでも良いのでしょう。車なんて下駄程度にしか思っていません。ボディーが傷付こうが、何しようが、何も気にならないタイプなのです」

批判されないよう、祈ってます。

2006.11.12 23:56 URL | 通行人 #- [ 編集 ]

私は、批判・批評サイトは、非常に危険なものだと思っています。批判記事を不快に思ったり、傷つく人が出てしまう事も知っています。しかしこの問題は、市場原理に委ねる事では解決に至らないのです。それは、これまでの日本車のデザインを見れば分かる通りです。
しかし、このサイトの目的は、「破壊」ではありません。自動車メーカーに、本当の意味での良いデザインの車を作ってもらう事にあります。そういう純粋な思いと、怒りのパワーで、このサイトは成り立っています。ですから間違っても、「不快なだけの批判サイト」には成り下がりたくない、そう思っています。そのためには、私の批判の仕方にも工夫が必要です。批判される事に慣れてこなかった自動車メーカーの人にとって、いきなりウェブ上で批判されるのは、少々酷な事だとも思っています。デザイナーという職業の人は、繊細な神経を持ち合わせている人達だという事も、私は知っています。下手な批判は、不用意な人的損失をもたらしかねません。仮に良くないデザインの車があったとしても、デザイナー一人一人を見ていけば、彼らが皆優秀であろう事も知っています。

ですから一巡目は、できるだけ表現をぼかします。個人攻撃にならないように、逃げどころを与えているのです。そして自動車メーカーに、とりまき達に囲まれるだけの平和な時代は、このインターネットの発達により終焉したのだと伝える事。これが、一巡目の役割です。
ニ巡目は、もう少し核心を突きます。しかし、執行猶予は与えます。
三巡目。その時、まだ変わらないなどと言う事があったとすれば・・・。

2006.11.18 00:05 URL | 管理人 #- [ 編集 ]












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://japancardesign.blog59.fc2.com/tb.php/37-00266732