トヨタと富士重の業務提携が前進 富士重が北米向けカムリの生産を開始
富士重工業は、2007年春頃からインディアナ州にある富士重の生産拠点SIA(Subaru of Indiana Automotive, Inc)で、北米向けカムリの1/4(年間10万台規模)を生産するそうです。
カムリといえば、全世界の累計販売台数が1,000万台を突破したトヨタの主力車。日本では、存在感のあまりない車ですが、米国の乗用車部門では過去9年間で8回にもわたって販売台数1位に輝いている車です。
ところで、2006年から始まったカムリのTV-CF(コマーシャル)を見た事があるでしょうか?
冒頭暗い画面に、スキンヘッドの中高年のおじさんが顔面アップで登場し、「内面は顔にでる」というナレーションが入って、次に車の顔が映し出されものです。
私は久しぶりにTV-CFを見て「ムカッ」ときました。それはおそらく、人をこばかにしたような狂想曲的なBGMと、「内面は顔にでる」というキャッチコピーが相まって私の感情を高ぶらせたのだと思います。
以前テレビで日産マーチ(CBA)のTV-CF制作秘話的な番組をやっていました。
その番組によれば、日産は「かわいい車」をイメージしてマーチを造ったのに、広告代理店にはマーチはそんなにかわいい車には写らなかったらしく、そこで、まず「日産マーチ=かわいい」というイメージを視聴者の意識に刷り込むためのTV-CF展開からプロモーション活動を行ったという内容のものでした。
今回のカムリのTV-CFは、マーチを手がけた広告代理店とは違うのだろうと勝手に推測しますが、おそらく宣伝会議か何かで「何を売りにしようか〜?」という議論になり、「フロントマスクのデザインにクセがあるから、それを逆手にとって〜〜は顔に出るとして、顔が良いってことで売り出すっていうのはどう?」なんて会話がなされていただろう事が容易に想像されてしまいます。
しかしながら、カムリはアメリカ人受けするようにつくられている訳で、そこら辺はぬかりなく完璧にマーケティング&リサーチされているはずです。だとすると、このフロントのデザインはアメリカ人好みのものなのでしょうか....?
あともう一点気になったのが、「高級車の新しい空間」というキャッチコピー。「カムリはいつから高級車になったのだ?売りが無いので、勝手に高級車に格上げしてしまったのか?」と私は一人憤ってしまったのですが、値段を調べてみると確かに高級車でした。
価格帯は2,478,000円〜3,360,000円(税込)で、マークXの2,457,000円〜3,843,000円(税込)にも一部かぶります。でも北米ではホンダのアコードあたりとも競合しているわけで。
アコードは2,037,000円〜2,656,500円(税込み)ですから、この価格帯は高級車じゃないですし、アコードが高級車だと思っている人はアメリカにも日本にもいないでしょう。
では「高級車」の明確な定義というものはあるのでしょうか?
結論的には高級車の明確な定義は無く、メーカーが高い値段をつけて高級車として売り出せばそれが高級車になります。
ではトヨタがアメリカでカムリを高級車として売り出しているでしょうか?答えはNOでしょう。高級車が年間販売台数1位になるのは難しいですし、トヨタにとっての高級車は、レクサスでありましょう。更にトヨタの場合は、高級車=FRという明確な図式が成り立っています。
よって、カムリは高級車ではなく「上級FFサルーン」です。
まあ、日本のマーケットはどうせおまけでしょから、大した問題ではありませんが・・・。
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自動車・批判・批評・評価・評論テーマ:新車・ニューモデル - ジャンル:車・バイク
2006.03.22 | トヨタ |
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