レクサスLS460特集
レクサス LS460 発表会レポート!
車は何に乗られていますか?
と聞かれたときに、
「BMです。」
とか、
「メルセデス。」
で、済んでしまうのが外国車。
一方国産車の場合は、
「トヨタです。」とか、「ネッツです。」という会話は成立しません。「クラウン。」や、「セルシオです。」といったように、具体的な車種名まで答える必要性があります。そしてその会話によって、お互いの財布の事情までが推測される事となるのです。
そこに目をつけたのが、トヨタ自動車。
「レクサス」というブランドの車を販売すれば、それが最高級車種のLS460だろうが、エントリーモデルのISだろうが、購買者は「レクサスに乗っている」と言う事が出来ます。トヨタは利幅の高い車を販売する事ができて、所有者は「レクサスに乗っている」というステイタスを手に入れる事ができるのです。
ですから、その事がスムーズにいくように、レクサスはあえて覚え難い車名にしています。
BMWに、3シリーズとか、5シリーズという呼び名がある事は知っていたとしても、一般の人でレクサスのそれぞれの車名を知っている人は、ほとんどいないでしょう。所有者にとっても、その車がレクサスである事が重要なのであって、車名はどうでも良いのです。ですから、所有者がディーラーで話す際も、
「あの、屋根のあくやつ。」
とか、
「一番高いモデルに乗っている者だが・・・」
という表現で済まされてしまいます。
しかし、そのWIN-WINの関係を築くためには、まだ足りない物がありました。それがフラッグシップモデルのLS460(旧セルシオ)です。そのLSがない事には「レクサスに乗っている」と言っても、旧セルシオでない事はバレバレです。ですから、これまでレクサスが、目標の販売台数を達成する事ができなかったのは当然の事なのです。しかしここにきて、やっと、「本討ちのレクサス」の登場となりました。LS460が売れれば、他の車種も売れるようになるでしょう。
LS460の最終形のエクステリア・デザインは、無理にスポーティーに振った部分がなくなり、やや穏やかな表情になりました。とは言っても、迫力はあるし、貫禄も十分。
(メルセデス+BMW)÷2=LS、というデザイン意図が見え見えの部分もありますが、私は素直に良いデザインだと認めます。ここまで、細部のデザインに至るまで詰めて造られた日本車は、今までなかったのではないでしょうか。その心意気が素晴らしいと思います。これまでのセルシオのデザインとも、雲泥の差です。
しかし私は、この事を別の角度からも考える必要があると思っています。
最近は、日本の社会の、富の一極集中化に対して非難がいっています。トヨタは、レクサス以外の車に対しても、「デザインという富」を、もっと再分配していく必要があるのではないでしょうか。
それは巨大企業として社会に行うべき、当然の努めです。レクサスLS460にV8エンジンが積まれている意味と同じくらいに重要な事です。
そしてトヨタのヒエラルキー曲線は、急すぎるのです。
人は、山の勾配がきつ過ぎると感じた時、登る事を諦めてしまうでしょう。
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自動車・批判・批評・評価・評論テーマ:新車・ニューモデル - ジャンル:車・バイク
2006.09.27 | レクサス |
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