トヨタ、「カローラ」をフルモデルチェンジ、セダンは「アクシオ」
【トヨタ カローラ 新型発表】
明石家さんまは以前、ビールが飲めないのにもかかわらず、ビール会社のTV-CF(テレビ・コマーシャル)に出た事がありました。
大トヨタの大カローラ
木村拓哉が実生活でカローラアクシオに乗らないのは、誰もが想像する通りです。明石家さんまも、実生活でカローラ アクシオに乗る事はないでしょう。そして仮に、コマーシャル契約のボーナスとしてカローラ アクシオをプレゼントすると言われたとしても、断るでしょう。いや、それ以前にそんな会話は存在し得ません。大人の暗黙の了解です。
しかしそれでも、2人をカローラアクシオのテレビ・コマーシャルに投入する意味とは何でしょう。
自動車メーカーの、タレントの人気にあやかって車を多く売りたいという意図は解ります。過去の栄光を再現したいと言うのも解ります。確かに、RAV4の登場時に、空港にRAV-4で乗り付けた木村拓哉のTV-CFはかっこ良かった。車もかっこ良かった。そして、RAV4は大ヒットした。
木村拓哉は人気が落ち目とはいえ、彼のブランド力は健在です。木村拓哉がNikonのカメラを持ってTV-CFに出れば、一眼レフカメラを持つ事自体が、かっこ良く思えてきます。あのNikonのTV-CFにより、Nikonのブランドイメージは上がったかもしれません。
しかし、それらはあくまで、タレントと商品のイメージが合致した場合の話です。そうでないTV-CFは、白々さばかりが目立ってしまいます。あるいはこれは、世の中はやらせと虚像とでなりたっているのだという、トヨタと広告代理店からのメッセージなのでしょうか。
もっとも、木村拓哉単体では、カローラアクシオのイメージに合致しないので、明石家さんまというショックアブソーバーをかませたつもりなのでしょう。カローラという車の存続を賭けて、ホームランバッターを2人起用したつもりなのかもしれません。しかし、過去の栄光にぶらさがろうというその姿勢自体が、カローラという車の姿そのものなのです。ナポレオンでさえ、一度落ちてしまった偶像を再建することはできませんでした。
カローラ アクシオより、価格的にも車格の上でも低位に位置する車は、世の中にたくさんあります。しかし、カローラ アクシオほど所有してみじめな気分になる車は他にはないでしょう。これは乗る以前の問題です。そしてそれは、ここ数十年のカローラのブランド戦略がもたらした当然の帰着です。実際にはカローラが優れた車なのだとしても、それでは意味がありません。
安くて壊れない車も、他に色々あります。だから、社用車として購入するならいざしらず、ファミリーカーとして、カローラ アクシオを選択する必然性はどこにもないのです。かつてはそこに、家族の夢がたくさんつまっていたはずなのに、カローラはいつからか、かっこ悪い車の代名詞になってしまいました。今の時代においては、カローラに乗ること自体が、自らが負け組みである事を外に喧伝しているようなものです。
だから、そのマイナス・イメージを払拭するがための苦肉の策が、カローラ アクシオという名称なのでしょう。しかし消費者は、もうカローラという響き自体に嫌悪感を抱いているのです。
カローラアクシオをデザインした当のデザイナーも、それを否定する事はないでしょう。エクステリア・デザインは確かに、先代より30%位は向上しています。ボディーのボリューム感も、なかなか良い感じにはなってきました。しかし、カローラ アクシオのフロント周りにはデザイナーの悪意を感じます。無念も感じます。カローラであるからこそ無理なのです。カローラであり続けようとすることに、限界があるのです。カローラである事自体に問題があるのです。これは、ディティールがどうのこうのと語る以前の問題です。
ですから、日産がサニーに、そしてマツダがファミリアと決別をしたように、トヨタも早くカローラにサヨナラを言うべきなのです。そして新しい名称の新型車に新しい息吹を吹き込んだ方が、より建設的なのです。
ただ個人的には、明石家さんまと木村拓哉がカローラ アクシオで仲良くドライブするTV-CFは見てみたいと思います。車のコマーシャルにタレントを起用するのですから、彼らがカローラアクシオをドライブするシーンも当然出てくるのでしょう。それが、どこまで現実感を伴ったTV-CFに仕上がっているのでしょうか。今後カローラ アクシオのTV-CFがどんな展開を見せるのか、とても興味が惹かれます。
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自動車・批判・批評・評価・評論テーマ:新車・ニューモデル - ジャンル:車・バイク
2006.10.19 | トヨタ |
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初めまして!自分も車についてブログを書き始めた、リョーちゃんと言います。まだかけだしですが!よろしくお願いします!
2006.10.19 21:55 URL | リョーちゃん #- [ 編集 ]
こんにちは。
いろんなページを拝見しましたが、このカローラ批評のページが最も刺激的で、かつ示唆に富む評論だと思いました。
これからもすこしシニカルな雰囲気を捨てずに是非頑張ってください。
2006.11.28 15:01 URL | 世田谷のRYO #- [ 編集 ]
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