レクサス IS
レクサス 自問自答のL-finesse
2006-2007の日本カー・オブ・ザ・イヤーは、レクサスLS460が受賞し、特別賞には三菱自動車のi(アイ)が選ばれました。
レコード大賞のような権威付けされた賞が形骸化し、その選考方法に不信感を抱く人が多くなった昨今ではありますが、今年の日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考は、なかなか妥当な判断だったと、私は思っています。
日本カー・オブ・ザ・イヤー2006-2007
ただ、レクサスのデザインをとやかく言う自動車評論家も、中にはいるようです。それは主には、レクサスのオリジナリティの欠如についての指摘であったりもするようです。しかし、そういう人達は、これまでトヨタ車のデザインを、正しく批評して来れたのでしょうか?
もちろん、正しく批評できてきたはずがありません。
評論家達が自動車メーカーのスポークスマンとなり下がり、消費者を率先して惑わしてきたからこそ、今の日本車のデザインが、こうなってしまったのです。
そういう意味では、トヨタ批判なくして、レクサス批判なし。トヨタ車のデザインの本質を理解しない人には、レクサスのデザインを批判する資格はない。私は、そう断じたいと思います。
そもそもレクサスとトヨタでは、デザインに取り組む姿勢が180度違います。
レクサスは、純粋に良い車を創り上げる事を目指しています。造り手が世界水準の良いものを作ろうと研究し、努力をしています。お客さんに指名して買ってもらいたいと、真剣になっています。デザインにおける取り組みも同様です。
一方、レクサス以外のトヨタ車の場合は、デザインをいかに悪くするかという事がメインテーマとなっています。デザインを悪用し、いかに客をひっかけるかという事に尽力してるのです。消費者に最大限財布を開かせるという目的の中で、デザイン上のヒエラルキーを利用し、顧客の不満足を上位車種の購入により解決させようと画策しているのです。
これは違う見方をすれば、「車がお客さんを選ぼうとしている」と言う事でもあります。自分で選んでいるようで、実はそこには選択肢は無いのです。より高いものを買わされるべく、プログラムされているのです。自由意志で行えないショッピング。これは、消費者にとって最大の屈辱でもあります。だから、そのようにデザインされたトヨタ車を見ると、私は不快な気持ちになります。この政策により、トヨタ車全体に、悪い波動が生まれているのです。
それに対しレクサスは、エントリーモデルのレクサスISとフラッグシップ モデルのレクサスLSとで、デザイン上のヒエラルキーを設ける事をしていません。それぞれの車に個性を与える事で、デザイン上のヒエラルキーの構築を不要としているのです。だから、デザインに縛りにかける必要がなく、それぞれが最高の世界観を目指す事が可能となっています。
そもそも、デザインでヒエラルキーを構築しようなどという考え方は、間違いです。それは本当は中身はどれも一緒だけれど、だまされて高い買い物をしてみませんか、と自らが言っているようなものです。中身が無い車は、そのように差別化するしかありません。ですから、プライス・タグの違いは、本来中身の違い、性能の違いにより行われるべきです。そういう意味では、レクサスは性根が曲がっていないところが、素晴らしいのです。
だから、レクサスISの値段が昔のアルテッツアに比べて高めだ言っても、それは不平を言う理由とはなりません。
テクノロジーの進化とデザイン料、それとおもてなしの気持ち。
それらだけで、価格増加分の価値を十分に賄っています。造り手と売り手が、消費者の事を真剣に考えている車は、消費者を真に満足させる事ができます。そういう車であれば、我々は気持ちよく車に乗る事ができ、購入後も、気持ち良いアフターサービスを受ける事ができます。
またレクサスISは、車体の大きさからトランクの高さ設定に至るまで、正しいバランス感覚で、正しくデザインされています。ヘッドランプが、テールランプが、あるべき位置に正しく配置されています。レクサスらしさを損なわず、キャラクターが生きています。
本来、レクサスLS460(旧セルシオ)のような大柄な車は、日本においては万人向きではないでしょう。経済的な余裕はあるけれど、大きな車はあえて必要でないという人もいる事でしょう。そういう人に、レクサスISはピッタリです。値段が高いからとか安いからではなく、ISが良いから、ISを自らの自由意志で選ぶ。そのような選択の自由が、ISにはあります。
レクサスの本当の価値。それは、その志にあるのです。
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自動車・批判・批評・評価・評論テーマ:カーデザイン - ジャンル:車・バイク
2006.12.29 | レクサス |
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