日産 プリメーラ
デザインの時代
2001年に、日産プリメーラが登場した時、誰もが「ウォッ!」と思ったはず。
プリメイラ 5ドアハッチバック
フュージョン 日産パリモーターショー2000
でも、同時に、
「ちょっと違うな」と思ったはず。
そして、実車のプリメーラを見た時、その「違うな」という思いは、大いなる確信へと変わったのであります。
そして、それは、国民の総意でした。誰もが、プリメーラのデザインを拒否しました。
否、皆が拒否したというのは、少し言い過ぎました。
隣の人がプリメーラを買うのなら反対はしないが、自分が買うまでではないという結論に、多くの人が至りました。
プリメーラのデザインは、今見ても、それなりに良さはあると思います。なかなか魅力的に思える角度もあります。
しかし本当のところは、それはプリメーラのデザインが良かったのではなくて、「フュージョン」のデザインが良かったのです。プリメーラの中の、フュージョンのエッセンスに感応したのです。フュージョンのデザインを見た後で、プリメーラを見てみれば、いかにデザインが捻じ曲げられたかが分かるはずです。誰もが、椅子から転げ落ちるはずです。そして、こう叫ぶはずです。
誰がこうしたんだ〜!
フュージョンがプリメーラに変わった時点で、フュージョンの良さのほとんどが失われてしまいました。全然違う車になってしまいました。
フュージョンと、プリメーラの間のあるもの。それこそが、今の日産デザインの「外しっぷり」の象徴なのです。そして、その隙間は、プリメーラが発売されて数年が経った今でも、いっこうに縮まっていないのです。そこには、努力さえもありません。
それは、何故か?
デザイン責任者が、プリメーラが大好きだからです。大のお気に入りなのです。
しかし、このプリメーラのデザインでは消費者に受け入れられない事は、常識的なセンスを持ってすれば、最初から予想ができたはずです。そしてプリメーラをちゃんとしたデザインの車に仕上げてさえいれば、プリメーラが日本で絶版となる事もなかったのです。
ただ、ヨーロッパでは、プリメーラはまだ継続販売中です。その事が、かえって日産にはよくない状況をもたらしています。自己弁護の機会を与えてしまっているのです。日本人はデザインが分からないから、プリメーラは日本では売れなかったのだ。日産は、そう自分達に言い聞かせているのでしょう。
しかし、それにしても、いつ、いかなるタイミングで、この「日産の黄金スパイス」が投入されているのでしょう?日産のどの車の表情も見事なまでにプリメーラなのには、あきれるばかりです。この不思議系「日産顔」の事を、「トカゲ顔」と言ったりもするようですが、この鈍より曇った表情をもって良しとするセンスは、何とかならないものなのでしょうか。ここまで来ると、これは「スパイス」と呼べるものではないでしょう。であるならば、「日産ルー」とでも呼べば良いのでしょうか?(「ルー」とは、「ルノー」から「ノー」をとった言葉である事に、あなたは今気づいたはずです)
日産的には、普通の人には理解されない不思議顔にする事で、「ピカソ的芸術肌」を気取っているつもりなのでしょう。早くついて来い、我々は先を行っているから、と消費者にメッセージを送っているつもりなのかもしれません。しかしこのデザイン センスでは、消費者のストライクゾーンには程遠いと言わざるを得ません。
日産には本来、誰からも好かれるデザインの車をつくりだす能力があるはずです。優れた技術もあるはずです。プリメーラのデザイン・センスを良しとしない、心あるデザイナーもいるはずです。「反体制」の人もいるはずです。であるならば、「フェチ」や「「ニッチ」に逃げずに、もっとメインストリートで勝負をするべきです。
日産がそういう車造りを行えば、今よりも多くの人から支持を得る事ができるはずです。
ただその為には、日産はもう一度改革を行う必要があります。
多くの場合、革命は一度では達成されません。そしてその為には、多くの努力と犠牲が必要となります。日産のデザイナーには、その覚悟が出来ているのでしょうか?
もし、デザインを捻じ曲げられそうになった時、「日産黄金ルー」を入れられそうになった時、そんな時はデザイン責任者に、こう言ってやれば良いのです。
「プリメーラのデザインは、実際どうだったのでしょうか?」
・・・日産プリメーラのスタイリング。あなたはどう思われますか?投票に参加して、プリメーラのデザインを評価して下さい。
(選択肢を選んでから投票ボタンをクリック、訂正・複数回投票はできません)
自動車・批判・批評・評価・評論テーマ:国産車・外国車 - ジャンル:車・バイク
2007.02.01 | 日産 |
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