スバル、新型 インプレッサ
新型「インプレッサ」、ハッチバックスタイルでデビュー
これは、フォードの新車か?
スバル インプレッサ ハッチバック万歳
New Impreza Makes Debut at NYAS
いや、まるっきりマツダ アクセラだ。
リアのこの感じは、BMWじゃない?
テールランプの意匠は、トヨタのブレイドあたりにも似ているよね。
色々な人が、色々な事を言うでしょう。
しかし私は、今回のスバル インプレッサ のデザインは良い出来だと思っています。
何故、そう言う事ができるのか?
インプレッサのデザインを評価するには、インプレッサの歴史を振り返る必要があるのです。
2000年にデビューした2代目インプレッサ。このデザインは、衝撃的でした。
直線の中に、丸を単純配置。一見簡単なようで、実はとびきり難しい難題にあえて立ち向かうその姿は、ラリーの難関コースを砂煙をあげながらドリフト走行する、インプレッサのアグレッシブな姿にダブらせて見た人も多かったことでしょう。
マイナーチェンジは2002年。この時、フルモデルチェンジ並にデザインを大きく変更。表向きの理由は、空力性能の向上のためという事でしたが、メインの理由が他にあった事は明らかです。自動車メーカーとしては、確かにそう言わざるを得ないでしょう。デザイン的な失敗をメーカー側が認めてしまっては、そのモデルを買ってしまった人の立場がありません。
二度目のマイナーチェンジは2005年。フロントマスクの意匠は、スプレッドウイングスグリルへと飛翔。このデザインは、決定的でした。2度ある事は、3度ある。我々はもう、スバルのデザインに失望する事に慣れっこになってしまったのです。鍵っ子は、鍵っ子である事にやがて慣れていくのでしょう。しかし、この時スバルを見切り、家出してしまったスバリスト(スバラー) がいたとして、誰が責められると言うのでしょうか。
そして今回登場する3代目インプレッサ。
今回のモデルチェンジは、これまでと決定的に違う点があります。それは、スバルがやっと重要な点に気付いた事です。ここ数年のインプレッサのデザイン的苦悩は、オリジナリティにこだわりすぎたがために生まれていました。創造的な事にチャレンジしようとするスバルの姿勢は評価できますが、そういうものは、そもそも求められていないのです。
インプレッサの良さの本質とは何か?
それは、見た目はごく普通の乗用車のようでありながら、走りの性能は超一級品である事。WRCチャンピオンズ・クオリティ。ザ・ベスト・オブ・バリュー・フォー・マネー。実用性を兼ね備えた、羊の皮を被った狼。
つまり控えめなデザインである事は、インプレッサのカッコよさの中の重要な一要素なのです。インプレッサが派手で目立つデザインであったとしたなら、スバルファンは引いてしまうのです。彼らは、ポルシェでもフェラーリでもなくて、インプレッサが欲しいのです。カッコ良さげな車に乗る事は、ある種の人達にとってはダサイ行為でもあるのです。
だから今回インプレッサが、現代的スタンダードの中に、デザイン的解を求めた事は正解です。全体のフォルムを今風に仕立てあげるためには、他車の良い部分を研究する事が必要になります。デザインを引用する部分も出てくるでしょう。知的所有権の侵害?いや、これで良いのです。
それは群集の中に埋没する事で、「インプレッサ的羊感」が生まれるからです。だから、今回のインプレッサのデザインを独創性がないなどと言う批判があったとしたら、それは的外れです。
スバルファンが、毎晩星に願いをかけていた事は、こういうものでしょう。
インプレッサの外観はあくまで普通っぽく、目立たない位が丁度良い。しかしその中にあっても、きら星のごとく輝くスバル的センスがあれば尚のこと良い。
そういう意味では、模倣感が露骨なテールランプの意匠は不要であったかもしれません。借り物で派手にアピールする行為は、スバルファンにとって減点の対象となります。日中に大空で眩しく光り輝くもの。それは我々が、星と呼び称するものではないのです。
そして4回目のチャレンジ、フロント・マスクの意匠。このデザインには、苦悩の跡が色濃く見て取れます。しかし、インプレッサの歴史を振り返りつつ判定すると、今回はご愛嬌の範囲内。かろうじてセーフという事になるのです。
実は、以前私もインプレッサの購入を検討した事があります。しかし、ここ数年のインプレッサのデザインには、怒りさえ覚えていました。それはインプレッサのスタイリングが、田舎者が東京に出てきて、無理して派手に振舞っているかのようなものであったからです。あくまで地味である事。この事こそが、インプレッサが未来永劫、決して忘れてはならない重要なポイントです。
今回インプレッサは、ラリーロードのぬかるみから脱出することに成功しました。世界中の「車好き」が愛するインプレッサが、やっと帰ってきたのです。
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2007.04.14 | スバル |
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初めまして!
激しく同意です。
自身も初めてインプレッサに魅力を覚えたのは、あの地味なデザインに鬼のようなエンジンを搭載しているという点でした。
見えない部分に力を注ぐスバルの姿勢は大好きです。
突然の訪問失礼しました。
2007.06.21 12:37 URL | アイエイ #- [ 編集 ]
私もスバルの歴史、ブランドイメージ、そして車づくりにかける姿勢は好きです。
それだけに、デザインで損をしているスバルに、もどかしさを感じます。
2007.06.23 18:13 URL | 武車小路 #- [ 編集 ]
確かに新型インプレッサのデザインは初代回帰的なものを感じ、決して悪い印象はないのですが、
新しさを感じない というか特にフロントは古臭い感じがします。
確かに斬新さはこの車には必要ないのかもしれませんが、新型だけに古臭くみえるのはいかんともしがたい・・・
とはいえ、これほどデザインに苦悩している会社もあまり無いでしょう。
それだけデザインというものをしっかりと考えているという裏返しだと思います。
いずれ、すばらしいデザインの車が出ることを期待したいですね。
2008.01.27 11:01 URL | tok #ei7MnTJE [ 編集 ]
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